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『エルマーのぼうけん』(童話)

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著者:ルース・スタイルス・ガネット 作 / わたなべしげお 訳 / ルース・クリスマン・ガネット 絵
出版社:福音館書店
出版年(初版):1963年07月15日
出版社書籍案内ページ:https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=9

評者:開田煌生(非会員)


 ぼくは、今、小学5年生です。10歳です。この本の主人公のエルマーは9歳なので、あまり僕と変わりません。お母さんから、「お姉ちゃんも本の紹介をしたから、煌生もしてみたら?」と言われました。

 この本は保育園のさくら組(年長)のときに、寝る前にもり先生がいつも読んでくれました。毎日1話ずつ読んでくれました。早く寝たいなという人もいたけど、ほとんどの人は毎日楽しみにしていました。僕は、寝たくなかったので、毎日楽しみにしていた派です。そのころ、まだ字が読めなかったから、読んでもらうしかなかったんです。

 エルマーは飛行機にのりたいと思っていました。その話をねこにしたら、飛行機じゃないけどりゅうを助けてりゅうにのればいいんじゃないと言われました。そこで、エルマーはりゅうを助けるぼうけんにでかけます。

 この本の好きなところは、エルマーのかしこさです。どんなところがかしこいかというと、ライオンなどに「食べるぞ」と言われたら、あせると思うのに、ライオンのたてがみがくしゃくしゃになっていて困っている話を聞いて、リュックの中から持ってきたブラシできれいにとかしました。うれしくなったライオンが自分で、ブラシでとかしている間ににげるというかしこさです。ぼくなら、あきらめます。それか食われたくないからにげます。こんな風にエルマーは、かしこさでどんどん難しいことも解決します。

 ちなみに、ぼくはこの本のげきを保育園でしました。ぼくはサル役でした。先生たちが「時間がないから早く覚えてね」と言われ、頑張ってセリフを覚えました。




開田煌生の母(会員)

 小5の息子にブックレビューを頼みました。中学生の娘に声をかけた時に、息子にも素直な気持ちでブックレビューをしてほしいなと思ったからです。

 この本は息子が年長の時に、保育園の劇の練習をし始めたときに、家でおもしろい本があると教えてもらいました。見てみると、分厚くて、こんなの年長さんが読むの?とびっくりしたのを覚えています。でも、きっと面白いから読み聞かせを先生はされているんだろうなと思い、我が家でも買って、寝る前に読み聞かせをしました。すると、大人の私もおもしろくて、なんでエルマーはこんな変な持ち物を持っていくのかと思っていましたが、それが後々役に立つことがわかり、納得でした!

 そしてこの本は「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」という他のシリーズもあることがわかりました。もちろん、息子に買うよう言われ、しばらく長編大作の読み聞かせが我が家では続きました。眠かったですが、面白いので頑張りました!!

 年中さんや年長さんの親子におすすめです。うちの息子は、ロープやシャベル、カロリーメイトなどの保存食をぼうけんに持っていくそうです。ぜひみなさんのおうちなら、ぼうけんに何を持っていくか話し合ってみてください!

 

 


【評者紹介】

開田煌生(会員のお子様/小学5年生)